昔購入したピアノが壊れてしまった時、ピアノの構造上自分で修理することはほぼ不可能で、多くの場合ピアノ修理の専門業者に依頼することとなります。注意したいのは値段が安い業者に修理依頼をした時、部品によって演奏時の音が劣化してしまうことです。そのため、多少値段が張っても、購入したメーカーのピアノの修理が得意な業者を選ぶ必要があります。
ピアノの修理依頼をするには、購入したお店に持ち込むことが基本です。しかし、そのお店が閉店したなどの理由で存在しない時には、インターネットで探すこともできます。ピアノは持ち運びができないため、自分の居住地域で修理が可能かどうかを判断する必要があります。所持しているメーカーを確認した上で、電話やインターネットで修理依頼を行います。
ピアノの修理には、傷の修復や鍵盤が戻らないといった特定の場所の修理が該当しますが、音程の変化を直すための調律も含まれます。修理代金は特定箇所の修理で1万円から数万円程度、調律でも1万数千円程度かかります。損傷がひどい場合はピアノの分解、組み立てを行うオーバーホールという作業になりますが、最低でも20数万から数百万円かかります。
自分で修理を行う場合、構造上鍵盤の戻りや調律といった比較的簡単な作業に限られます。隙間を左右に広げて異物を落とす、調律専用チューナーによる簡易的な調律調整などが該当し、修理費用はかからないことが特徴です。
修理の専門業者に依頼することで、鍵盤修理や調律などの簡易的なものから、オーバーホールまであらゆることができます。メーカーとの相性で以前よりも音が良くなることもありますが、数万円からとかなりの費用がかかります。